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(4464)//【4465】→(4466)
------------------------
【タイトル】SXF読時の部品図の扱いを元に戻して欲しい。
【記事番号】 4465 (*)
【 日時 】05/12/20 04:11
【 発言者 】古川 furukawa@mail.ne.jp
【 リンク 】http://jwx.hp.infoseek.co.jp/



Version 4.10から、

SXF読込の際、部分図をレイヤグループに展開せず、
ブロック図形の一種として扱うようにした。

とありますが、これを元の仕様通り、レイヤグループに
展開するように希望します。

部品図と言っても、分かりにくいかもしれませんが、
一番頻度の高かそうなのが、AutoCADで作られた、
レイアウトのビューポート部分のデータがそれに当たります。

一般的にAutoCADで、レイアウトを使って作図すると、
DXFファイル経由では、レイアウト情報が読みとれないため、
せっかくレイアウトした状態が伝わらず、
AutoCADでレイアウトが使われにくい理由の一つになっています。

ところが、最近では、レギュラー版なら無料、安い LT でも
SXFコンバーター(1万円)が出来たおかけで、レイアウトのまま、
SXFファイル出力できるようになって、ほっとしていました。

ところが、部分図をブロック図形として扱うと、
ビューポート単位でブロックになってしまいます。

その上、以前だと、ビューポートごとに
グループに振り分けられて読み込まれていたため、
異なる縮尺ビューポートでも、ビューポートごとの
縮尺で読み込まれていました。

ところが、現在の 4.10a で読み込むと、
ビューポート尺度 1/10 のデータが
グループ 0 (縮尺 1/1)のブロックとして読み込まれるため、
分解しても、縮尺通りに読み込まれていないという状況です。

確かに、ブロック編集できるようになったとはいえ、
まだ、JWWユーザーにもなじみが少ない機能だし、
まして、AutoCADCをはじめとする、他のCADユーザーだと
「ブロックは編集出来ない=慌てる」というのが一般的ではないでしょう。

せっかく、AutoCADのレイアウトが、SXF由だと、そのままの状態で
読み込めるだけの能力が有るのに、それが生かされないのは残念です。

ただ、ビューポートの数が16(ペーパー空間の事を考えると実質15)
を超えるとグループに展開できないと言う問題もありますが、
その様な図面の方が珍しいでしょうし、それこそ、
あふれた分をEグループとかにブロックとしてまとめる手も有るでしょう。
もしくは、展開するか、ブロックにするかを設定で変更する手も考えられます。

汎用性から外れるかもしれませんが、実務での使い勝手を考えると、
その方が有り難いです。


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(4465)←【4466】→(4468)
------------------------
【タイトル】Re(1):SXF読時の部品図の扱いを元に戻して欲しい。
【記事番号】 4466 (4465)
【 日時 】05/12/20 08:08
【 発言者 】happy

▼古川さん:

おはようございます。happyといいます。よろしくお願いします。

SXFファイルの読込方法についてですが、SXFの仕様を
考えると、私は4.10での「ブロック図形として扱う」
のほうが良いと思います。
ただし、読込時に指定できる機能が追加されるのであ
ればそれでも良いと思います。
SXFファイルの場合には異なる縮尺で同じレイヤという
場合もあるので、その場合はブロック図形として扱う必
要があります。

以上です。

happy


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(4466)←【4468】→(4469)
------------------------
【タイトル】Re(2):SXF読時の部品図の扱いを元に戻して欲しい。
【記事番号】 4468 (4466)
【 日時 】05/12/20 15:42
【 発言者 】古川 furukawa@mail.ne.jp
【 リンク 】http://jwx.hp.infoseek.co.jp/



▼happyさん:
>SXFファイルの場合には異なる縮尺で同じレイヤという
>場合もあるので、その場合はブロック図形として扱う必
>要があります。

SXF仕様として考えた場合、部品図=レイヤーではなく、
AutoCADでは、複数のビューポートで同じ縮尺という
事も十分あり得ます。

JWWには、部品図という概念はありませんが、
SXFの部品図自体、AutoCADのビューポートを
表現する仕様みたいな印象を持っています。

以前なら、AutoCADのレイアウトデータは
読み込む事も出来なかったのですから、
ブロックだろうななんだろうが、
読み込めるだけでも凄い進歩かもしれません。

一般的に考えると、Jw_CADとAutoCADのシェアは圧倒的なので、
これから先も、部品図を含むSXFデータを扱う機会は
増えていくかもしれません。

問題なのは、とりあえず、ブロックなのです。

AutoCADのレイアウトでは、ビューポートと
言っても、ブロックではなく普通に編集できる図形です。

作図内容で言えば、ビューポートが1つと言う図面が
かなりあります。そんなデータを変換すると、
図面全部がブロックになっているわけです。

図面全部をブロックにするなど、JWWでもAutoCADでも
やる事はありません。

そんなSXFデータを読み込み、図面全部がブロックになっていて、
驚き、戸惑うのは、他ならぬ JWW ユーザーなのです。
困るのは、JWW ユーザーだけなのです。

既に、相談室にこの件で質問が来ているし、
AutoCAD系掲示板でも、この件(開くと全部ブロック)が
問題として、話題になっている事も見ています。

SXFには、電子納品以外に、DXFに変わりうるファイル交換
のためのファイル仕様という側面があります。

AutoCADのレイアウト図面を、元の図面の見栄え通りに
かつ、縮尺通りに変換できる、かなり安価に実現できる
手段を使いにくくするのはもったいなくはないでしょうか。

ブロック編集が出来ると言っても、ブロックを書き換える機能だし
分解するにしても、一手間増えるわけだし、
まして、分解しても、元の図面の縮尺通りにはなっていません。

あくまで、AutoCAD+SXFコンバーター出力のSXFファイルを
JWW 4.10以降で読み込んだ場合限定の話なので、
JWWユーザーのバージョンが上がるにつれ、
これから先、問題は広がっていくでしょう。


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(4468)←【4469】→(4471)
------------------------
【タイトル】Re(3):SXF読時の部品図の扱いを元に戻して欲しい。
【記事番号】 4469 (4468)
【 日時 】05/12/20 16:46
【 発言者 】/DBAF/

▼古川さん:

>SXF仕様として考えた場合、部品図=レイヤーではなく、
>AutoCADでは、複数のビューポートで同じ縮尺という
>事も十分あり得ます。

確かにそういうケースは多々ありますね。
この場合AutoCADからSXFに変換しても部品図の数が増え
てしまいます。

極端な事を言えば・・・AutoCADの1つのビューポートを
図面の真ん中で2つに分けてSXF変換しJWWで読込むと、
本来1本の線であるべき所が2つに分かれてしまいます。
起こり得ない事では無いと思います。

この辺がブロックであると不都合が出てくるのではと
思います。

今後SXFの入出力に関するバージョンアップがどの様に
進むかは別として、SXFを利用することで他CADとの
データ互換が格段に上がった事は実感しております。


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(4469)←【4471】→(4472)
------------------------
【タイトル】SXF仕様からいけば
【記事番号】 4471 (4468)
【 日時 】05/12/20 18:45
【 発言者 】joker
【 リンク 】http://www.atsmile.com/jw/



▼古川さん:

まず最初に抑えるべきは、SXFは、AutoCADデータとの互換を考えるのではなく
SXF仕様として、SXFをそのまま対応させる事を考えるべきでしょう。
出来ればネイティブ状態のままの方がいい。
だから、シェアウェアですが、BeDraw や M7 などは、SXF対応のために、
内部仕様がごそっと大幅変更されたりしていますし、
SXFネイティブ対応、という市販CADも増えているわけです。

対AutoCADなんかは、SXFでやるべきじゃない。そんなのはDXFでやればいい。
SXFという1つの社会組織内で運用するためのデータ仕様である、という事を
少なくとも、ソフトを作る側は、考えて作るでしょう。

レイヤグループでは、ちゃんと対応できません。
1)XY異縮尺
2)座標系
3)レイヤグループですると、部分図内のレイヤは16個しか使えない。
  レイヤは 256個扱えますから。
4)レイヤグループですると、部分図は、16個しか使えない。

こういう基本的なところで、データ欠落とか、データバインドとかされると
問題あるでしょうし、SXFの意義から外れてしまいます。

一体、何のために、4.20では、SXF拡張色や SXF拡張線種が
使えるようになっているのか?
JWW作者さんは、苦心しつつも試行錯誤されて作られているんだと思います。

なのに、AutoCADとうまくデータ交換できないから仕様を戻して欲しい?
本末転倒では?
もともと、AutoCADのSXF対応は、サイテーだったのは古川さんもご存知のはず。
国が、業者に CALS対応とかで 何千本導入させて、
Autodesk社は、SXF対応がなかなかうまく出来なくて、凄いブーイングが起きた。
今は大分良くなったと聞きますが、ほんと、ひどかった、って聞きますよ。
OCFにも中々入れませんでしたが、その辺の絡みもあったって聞きます。

>SXFの部品図自体、AutoCADのビューポートを
>表現する仕様みたいな印象を持っています。

そうですか?
私は、各部分図が、要素を抱いているようなチャートになっていますので
そうは思えませんけれど。
まぁ実際にプログラムを作ってみないとわかりませんけれど。

>問題なのは、とりあえず、ブロックなのです。

とりあえず、という言い方は、あまり良いとは思いませんね。

であれば、私としては、前から何度か書いていますが、
ブロックツリー(不可ならブロックリスト)の機能が欲しいと思います。
ツリーなりリストなりをクリックして選択すれば、
そのブロックを編集できるモードになる。
ブロック一覧されるので、どれだけのブロックがあるのか、等等が
目で見て分かる。そういうの。

>図面全部をブロックにするなど、JWWでもAutoCADでも
>やる事はありません。

AutoCADでは、異縮尺を表現したい際、全体をブロック化して
ブロック挿入時に、X・Yの尺度を指定する、という事は
よくやるパターンです。

SXFは部分図で、XY異縮尺の機能を提供している以上、
それに対応する機能をどう表現するか? というところで、
そのAutoCADでの操作も考慮にしたりして、
部分図=ブロックに、という発想は、すなおに納得できます。

>そんなSXFデータを読み込み、図面全部がブロックになっていて、
>驚き、戸惑うのは、他ならぬ JWW ユーザーなのです。
>困るのは、JWW ユーザーだけなのです。

ブロックになっているから戸惑う、というだけなので、
ブロックがもっと簡単に扱えるようになればいいだけ、だと思います。

例えば、DXFの寸法図形が、ブロックとして読み込まれた。
寸法線をいじりたい時に、どうするか? ブロック解除する。
ではなくて、ブロックツリーで、寸法図形の名前が見えていて
寸法図形を「ブロック取得」とかのクロックを使ったら、
ブロックツリーが選択されて、そのブロックを編集に入る・・・
なんていう風になっている方が、私的には、もっと便利になると思いますし
データ交換ももっとスムーズに行くという気はしますね。


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(4471)←【4472】→(4475)
------------------------
【タイトル】Re(1):SXF仕様からいけば
【記事番号】 4472 (4471)
【 日時 】05/12/20 19:14
【 発言者 】古川 furukawa@mail.ne.jp
【 リンク 】http://jwx.hp.infoseek.co.jp/



▼jokerさん:
>まず最初に抑えるべきは、SXFは、AutoCADデータとの互換を考えるのではなく
>SXF仕様として、SXFをそのまま対応させる事を考えるべきでしょう。

念のため確認しましたが、SXFコンバーターで出力した、
レイアウトデータを、SXFコンバーター経由でAutoCADの
モデル空間に強制的に読み込んだ場合、
ビューポートはブロックになっていました。

仕様と言われれば仕方がないのですが、
3.05a以前では出来ただけに、
本当に便利なので、要望を出しました。
オプションでもいいので、つけて欲しい機能です。

>AutoCADでは、異縮尺を表現したい際、全体をブロック化して
>ブロック挿入時に、X・Yの尺度を指定する、という事は
>よくやるパターンです。

これは、JWWと違って、AutoCADでは、X・Y方向だけを
拡大縮小できないため、仕方なく使う苦肉の策であって、
通常は、挿入後に分解します。

もっとも、そんな目的でなくても、普通にDWG/DXFファイルを
挿入するとブロックになるのがAutoCADの仕様なので、
AutoCADユーザーには慣れっこなので、
そんなに問題にはならないかもしれません。

> レイヤグループでは、ちゃんと対応できません。
> 1)XY異縮尺
> 2)座標系
> 3)レイヤグループですると、部分図内のレイヤは16個しか使えない。
>   レイヤは 256個扱えますから。
> 4)レイヤグループですると、部分図は、16個しか使えない。

3・4)は私もそう思いますが、
1)は、JWWにしても、CADとして、異縮尺は表現できないのですから、
ブロックにしても、しなくても同じ事でしょう。
2)座標系は、DXF経由なら、JacConvertを使わないと
対応できない物ですが、現在の仕様で対応できているのでしょうか?
今、時間がないので検証できないのが残念ですが。


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(4472)←【4475】→(4483)
------------------------
【タイトル】不可能な事を可能にするための仕様変更
【記事番号】 4475 (4472)
【 日時 】05/12/20 23:09
【 発言者 】joker
【 リンク 】http://www.atsmile.com/jw/



▼古川さん:
>これは、JWWと違って、AutoCADでは、X・Y方向だけを
>拡大縮小できないため、仕方なく使う苦肉の策であって、
>通常は、挿入後に分解します。

だから、分解しなくても 操作できるようになった方が便利だと思います。
分解すると、寸法も変わってしまいますが、後から再度編集する際に、
また変形処理をしたり、数値を何倍かにして作図する、というような手間が
必要になると思います。
XY異縮尺というのは、移動での倍率指定での変形と 意味が違います。
XY異縮尺を実現するために、ブロックを利用する事によって、
図形や寸法は実寸のまま作業が出来るようになった方が、便利だと思います。
これは何も私だけの意見ではありません。
他のサイト等で土木関係等の話として 文章を見た事があります。
だから現状の部分図=ブロック の対応で良いと思います。

>AutoCADユーザーには慣れっこなので、
>そんなに問題にはならないかもしれません。

AutoCADの話は、1つの参考として、古川さんが引き合いに出したので
それに対してのコメント、であることと、
では、JWW では、どうあって欲しいのか?というところに論点を持って
いきたいだけなので、
AutoCAD自体や AutoCADユーザー についての話は、余り関係ありません。

>1)は、JWWにしても、CADとして、異縮尺は表現できないのですから、
>ブロックにしても、しなくても同じ事でしょう。

http://www.jwcad.net/jwdatafmt.txt より
● ブロックデータ
  ●  ダミー
  ●  ダミー
  ●  ダミー
  ●  レイヤ番号
  ●  レイヤグループ番号
  ●  属性フラグ
  ●  基準点X座標、Y座標
  ●  X方向の倍率
  ●  Y方向の倍率
  ●  回転角
  ●  ブロック定義データの通し番号

JWWのブロックを使って、X方向の倍率、Y方向の倍率、をそれぞれ指定をすれば
JWWは、CADとして、異縮尺の図面を簡単に、使えるようになるんです。

それは、今後、JWWがどう発展していくか、そのために
古川さんと論議していて、
JWW作者さんが、これを見て、いろいろ考えてくれて、
いろんな手法によって実現をしてくれたら良いと思う訳で。

>2)座標系は、DXF経由なら、JacConvertを使わないと
>対応できない物ですが、現在の仕様で対応できているのでしょうか?

だから、これから JWW は、SXF対応をしようとしているのでしょう?
であるからして、そのネタを書くのも、1つの意義して
意味はあると思います。

ブロックリストがあって、それを選択する。
目で確認でき、編集操作もしやすくする。
そのブロック全体を移動すれば、座標系は、変わります。
それだけの話だと思います。
ブロック編集をすれば、今でも、正規状態で編集が出来るんだから。
ユーザーインターフェイスをどうするか? だけの話だと思いますけどね。

レイヤ操作するのに、レイヤのツールバーが存在しない、
クロックで取得も出来ない、縮尺設定のダイアログも出ない、
JWF/JWLでの定義・差し替え もできない、
といった場合、どうやって、レイヤを有効活用しますか?
かなり無理っぽいと思います。

だから、ブロック有効活用のため、ブロック関連のインターフェイスは、
これからどんどん拡充して欲しいと思っています。
3DのCGやCADを使っている人は、当然、ご承知ですが、「パーツアセンブリ」
というような画面があります。パーツ=ブロック、ですから、これのような
イメージで捉えてもらうと分かりやすいと思います。
ついでに、属性文字の対応もしてほしい、というような要望をされている人も
います。AutoCADのブロック定義では、属性定義というのがあり、属性名・属性値
というのがありますが、これを、パーツのプロパティのように扱う訳ですが、
SXFにも属性というのはあるようですので、これに対応するのも面白いと
思います。

SXFネイティブ対応のためには、これだけではなく、
ポリライン、スプライン(ベジェ)、画像、など、あります。
それらを実現するためには、データ構造の大きな変更も必要になるでしょう。
期待するJWWユーザーは、多いと思います。
しかし、JWW作者さんにプレッシャーを与えるつもりはありません。
マイペースで、より良い方向へ、向かって欲しい、と思っているだけです。


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(4475)←【4483】→(4486)
------------------------
【タイトル】少し視点を変えて
【記事番号】 4483 (4475)
【 日時 】05/12/21 21:18
【 発言者 】古川 furukawa@mail.ne.jp
【 リンク 】http://jwx.hp.infoseek.co.jp/



ここまで、SXFファイルをJWWで読み込んだ話でしたが、
少し視点を変えて、JWWで出力したSXFファイルを
SXFコンバーター経由で、AutoCADで読み込んだ場合にも
ふれておきます。

またまたAutoCADで申し訳ないのですが、手元に
SXFファイルを入出力できる他のCADが無いのでご容赦を。

普通に縮尺 1/100 で図面を書いた場合、
AutoCAD+SXFコンバーター環境では、
モデル空間・レイアウトとして読み込む方法の両方があります。

SXFでモデル空間に読み込んだ場合、
縮尺 1/1 の図面として読み込まれ、図形の実寸サイズは 1/100 になります。

SXFでレイアウトに読み込んだ場合、
ビューポートの尺度が、元通り、1/100 として読み込まれ
図形も実寸通り。

参考までにDXFだと、
図形は実寸通りで、感じとして、縮尺 1/100 と読み込まれます。

単一縮尺なら、SXF経由より、DXFの方が扱いやすいでしょう。

これが、グループによって縮尺の違う、異縮尺混在の
図面の場合、

DXFなら、見た目通りになりますが、レイヤーグループ 0 の
縮尺を基準に、他のグループのデータは縮尺比率で
図形の実寸が拡大縮小されます。

SXFでモデル空間に読み込んだ場合、
1/1 縮尺で、図形が拡大縮小されます。

注目すべきはSXFでレイアウトに読み込んだ場合で
縮尺の異なるグループ別にビューポートが
作られ、各々の尺度は、元の図面通りに再現できます。

SXFファイル自体は、仕様が決まっているとはいえ、
そのデータをどのように読み込み、ネイティブデータに
するのかはCADの機能と言えます。

JWWでの読み込み機能をAutoCADで例えるなら、
4.05aまでは、レイアウトとして読み込み、4.10以降では、
モデルとして読み込むように変更されたという感じです。

確かに、SXF部品図データと言っても、様々な種類があるわけで、
話に出ていた、XY異縮尺や特殊な座標系のように、
ブロックで編集した方が有効そうな物も有れば、
そのまま、展開した方がいいデータもあります。

読み込み方法はSXFで決められているわけでもないし、
図面内容によって、複数の読み込み方法が
有ってもいいのではないでしょうか。

この意味合いからでも、以前の展開する方法も
選択できれば、使い勝手か良くなると思います。


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(4483)←【4486】→(4476)
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【タイトル】他のSXF対応CAD での対応の仕方
【記事番号】 4486 (4483)
【 日時 】05/12/23 13:14
【 発言者 】joker
【 リンク 】http://www.atsmile.com/jw/



▼古川さん:
>またまたAutoCADで申し訳ないのですが、手元に
>SXFファイルを入出力できる他のCADが無いのでご容赦を。

フリーウェア・シェアウェアで SXF対応のCADはいろいろありますので
いろいろ試してみるのも参考になるかもしれませんね。
まぁ、エクスナレッジ社の雑誌「CAD&CG」でも、過去にそういった記事が
あったかもしれませんが〜
・DJ!! Standard
・AR_CAD
・BeDraw
・M7
・HO-CAD
など
DJ!!とAR_CADとBeDrawは、部分図(AR_CADでは「エリア」)とレイヤは完全に
別個のものとしてそれぞれ指定・管理できるようになっていますね。
M7は、レイヤグループに展開。HO-CADは見てませんが、新しいバージョンでは
よりSXFネイティブに作ろうとされているようですので、こちらもおそらく、
部分図をそのまんま導入するのではないかと思います。

「SXFネイティブ」というのは、SXFをそのまんま表現できるようなCAD、
という意味です。DXF変換ソフトを作られている古川さんなら当然承知されて
いる事でわざわざ書くのも申し訳ありませんけれども、DXF変換ソフトを
作るという事は、DXFをそのまんま表現できるシステム、つまり、
DXFネイティブCADを作る事と大差がありません(UI部分が無いだけ)が
SXF変換ソフトでも同様です。
ですので、SXF対応CADを新規で作るのであれば、SXF要素をそのまま表現できる
システムを1から作ることになりますが、既存のCADに、SXF変換機能を付加
させる場合、変換のすり合わせを行うことになります。それがしやすいか否か
出来るか否か、など、いろいろあって、結局、
1)1からCADを作る
2)ある程度妥協(データ欠落を覚悟)
3)開発中止
という状態において、やはり、2の手法を取っているCADで検証するよりも、
1の手法を取っているCADで検証をした方が、いいんではないかと思います。

AutoCADは、明らかに、2の手法です。
それは大前提として、抑えるべきですね。
勿論、検証の1例である事には変わりはありません。

なお、OCFでは専用の認証用ソフトウェア&データ、というのがあるようですね。
そういうのを利用した方が、おそらく間違いは非常に少ないでしょう。

>SXFファイル自体は、仕様が決まっているとはいえ、
>そのデータをどのように読み込み、ネイティブデータに
>するのかはCADの機能と言えます。

当然ですね。
DXFでのデータ交換で、うまく変換できなくて、「DXFが悪い」なんて事を言う
人がたまに居ますが、そうじゃなくて、
そのDXFを出力したソフト、或いは、そのDXFを読み込むソフト、のどちらかの
責任なのです。

SXFでも同じです。
但し、SXFの場合には、OCFのような認証組織がありますし、
SXF技術者検定試験、のようなこともやっているのですから、
http://www.ocf.or.jp/sxf/
SXF対応をうたう以上、それなりの対応は、ソフトを作る側としては
やらないといけないのでしょうね。
最低限でも、SXF対応で JACICライブラリを使ったりするのであれば
利用同意書を提出する必要があるんだから。

>JWWでの読み込み機能をAutoCADで例えるなら、
>4.05aまでは、レイアウトとして読み込み、4.10以降では、
>モデルとして読み込むように変更されたという感じです。

AutoCADユーザー同士では、レイアウトを使ってそのまま相互やり取りは
出来ますが、他のCADを相手にする場合には、レイアウト(ペーパー空間)が
うまく受け渡せずに、結局、モデル空間に全部書いてやる必要があります。
それはご承知の通り。
AutoCADユーザー的には、レイアウトは有効な手段の1つですから、どうしても
使いたい。なんで他のCADのせいで使えないのか?だったら相手も同じCADを
使ってくれよ。そういう訳で、例えば、某自動車会社は、自社で使っている
MicroCADAMを、子会社・孫会社でも使え、という通達を出していたと聞きます。
その後、どうなったのでしょうか?
MicroCADAM専用データではなく、IGESを使って、IGESの、この要素だけを
使ってデータのやり取りをしましょう、という取り決めを行う事になったのです。

これは、例えば、AutoCADで、モデル空間だけを使って図面を描きましょう、
みたいな事と同じです。

さらにその後は、どうなったのでしょうか?
STEP AP203/214を使う事になりました。
それに正式対応しているCADを使いましょう、という事になりました。

そっちの業界では、そういう時代の流れになりました。

土木関係では、もうほとんど、SXFネイティブが主体となっているようです。

さて、建築関係は、どうなるでしょうか?

いつまでも1企業の1製品である AutoCAD に、いつまでこだわる必要が
あるのでしょうか?
Autodesk社自身が、いつまでも自社がリードする、なんて言ってらんないから
遅くなってしまったけれども、ISO会議に参加したり、
SXF変換ソフトを使って、AutoCADとセットで認証をしてもらったり、
などという事をしてるわけでしょう?
(※SXF変換ソフト単体では、OCF認定は受けられない、という決まりなので)

>読み込み方法はSXFで決められているわけでもないし、
>図面内容によって、複数の読み込み方法が
>有ってもいいのではないでしょうか。

まぁいずれにせよ、この辺は、JWW作者さん次第ですので、私達はいろいろと
ネタをカキコするだけですね。


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(4486)←【4476】→(4477)
------------------------
【タイトル】Re(2):SXF仕様からいけば
【記事番号】 4476 (4472)
【 日時 】05/12/21 03:19
【 発言者 】通りすがり info@AutoCAD_user.com

AutoCADが書き出すレイアウトのSXFデータは、
古川さんもご存知のように1:1に縮尺された異縮尺データとなります。
レイアウトを書き出すデータ共有でSXFをお使いになられるなら
SXFに書き出したデータをレイアウトの主たるスケールでブロックを
拡大してもらってから分解の後DXFが一番JWW等のCADへは
正確にわたります。
(単に書き出したデータを拡大せずAutoCADで読み込んで分解したら大変な状況になるのも事実です)

SXFをレイアウトを書き出すためだけに利用するのでしたらAutoCAD側での
上記作業をしてもらう必要をお願いするしかないです。

後は、JWWがブロックデータを正確に編集できる機能を追加していただくか?
ですが、こればかりは作者さんの気持ちの問題なので・・・

古川サンが常図ねおっしゃられているようにAutoCADのデータはAutoCADで
編集が一番ストレスが少ないのでは? 


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(4476)←【4477】//(4467)
------------------------
【タイトル】Re(3):SXF仕様からいけば
【記事番号】 4477 (4476)
【 日時 】05/12/21 03:58
【 発言者 】古川 furukawa@mail.ne.jp
【 リンク 】http://jwx.hp.infoseek.co.jp/



▼通りすがりさん:
>SXFに書き出したデータをレイアウトの主たるスケールでブロックを
>拡大してもらってから分解の後DXFが一番JWW等のCADへは
>正確にわたります。

JWW 4.05aまでなら、そんな事をやらなくても、
普通にレイアウト保存されたDWGファイルから、
ビューポートごとにグループに振り分けられ、
縮尺も含めて、正確に渡っていたので、
何とかその機能を復活して欲しいという話なんです。

JWW 4.10以降で読み込み、分解して、縮尺まで再現するには、

1.ビューポート(部品図)ごとのブロックを
 別のグループに移動。
2.分解して、図寸固定で縮尺変更。
3.ただし、縮尺値は手動設定なので、
 図面内容から推測するしか有りません。

これらの事を全部JWWが自動で処理してくれていたんです。
「図寸固定で縮尺変更」は、DXFや、こんな時にしか出番がないので、
知らないJWWユーザーも結構いらっしゃると思います。

>古川サンが常図ねおっしゃられているようにAutoCADのデータはAutoCADで
>編集が一番ストレスが少ないのでは?

理想はそうなんですが、JWW/AutoCADの片方しか使えないユーザーが
単発でやりとりを迫られる場合もあるわけで。(^^ゞ